今年も行われました。
レースは、アウディ・スポーツ・ノース・アメリカ(Audi Sport North America)のフランク・ビエイラ(Frank Biela、ドイツ)、エマニュエル・ピッロ(Emanuele Pirro、イタリア)、マルコ・ヴェルナー(Marco Werner、ドイツ)の操る
アウディR10(Audi R10)が、2位に10周差の369周を走行し、
ビエイラとピッロにとって通算5度目、ヴェルナーにとっては、
3年連続となる総合優勝で、2連覇を達成しました。
終盤では、豪雨に見舞われ、上位陣の相次ぐリタイアなどで危険と判断、
セーフティカーがコースインしました。
そして、最後の約50分は、セーフティカー先導によるパレードラップとなり、
ペースカーがいなくなり、そのままチェッカーフラッグを迎えたようです。
また、予選中、ブレーキトラブルによるアクシデントで
大クラッシュしてしまった、日本のスーパーGTにも参戦している、
JLOCのNo.53ランボルギーニ・ムルシエラゴ(余郷敦選手・山西康司選手ら)のピットは、シャッターが下ろされていましたが、
決勝への出走を目指していました。
「予選のアクシデントの後も、リタイヤ届けを出さず、メンテナンスを担当するダムスの工場に車を戻し、他のシャシーを準備しました。
出走は無理でもピットウォークでお披露目できればと思って・・」
(ル・マンでは、スペアカーの使用が認められていません)
しかし、それを聞いたル・マン24時間耐久レースを主催する
ACO(Automobile Club de L’Ouest=フランス西部自動車クラブ)が、
『あなた達のル・マンに対する情熱に感銘を受けたので出走を認めます。』
と発表。
そして、ガレージでの徹夜作業をやり遂げたのが、土曜の朝7時。
8時には車検を受け、9時からのフリー走行で再び
ランボルギーニ・ムルシエラゴの重低音がサーキットに響きました。
しかし・・
No.53ランボルギーニ・ムルシエラゴにトラブル発生。
山西選手がドライブするマシンは、ユノディエールの
第2シケインでまさかのストップ。
原因は、ドライブシャフトの破損。
苦難を乗り越えた末に迎えた戦いの第2章は、
あまりにも短く呆気ないものでした・・。
ちなみに、『プジョー908 HDi FAP』と、『アウディR10 TDI』は、
いずれも、ディーゼルエンジンを搭載したマシン。
最近では、ディーゼルエンジンが見直され、レースでも活躍してますね。
ボッシュ・ディーゼル